「ベルリン・チェア」は、1923年にヘリット・リートフェルトがデザインし、1972〜1974年にG.A.v.d. Groenekan, De Bilt, Nederland によって製作されたモデルです。「レッド&ブルー・チェア」と並ぶリートフェルトの代表作の一つとされています。
当初は1923年の「Juryfreie Kunstschau」展(ベルリン無審査芸術展)のためにデザインされ、その後、アムステルダムの国立美術アカデミーの会議室用として、二つのバリエーションが制作されました。二作目はクッションとより高い背もたれを備えています。
この「Berlin Chair」は、リートフェルトがデ・ステイル運動から建築的思考へと展開し始めた時期に生み出された極めて実験的な作品であり、20世紀初頭の造形思想を象徴する歴史的ドキュメントといえます。