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le corbusier

チャンディーガル作品を購入する際になぜ「真正性」には特別な注意が必要なのか

2025 | 11 | 22

真正性について チャンディガール家具において、真正性(オーセンティシティ)は絶対条件です。 それは単なる「形」の問題ではなく、歴史と価値そのものに関わる問題だからです。そしてここから多くの問いが生まれます。 「どこまでがオリジナルでなければならないのか?」 「どの部分であれば交換が許されるのか?」 私たちはこれを厳密に定義しています。 私たちP! Galerieは、真正なミッドセンチュリー作品のみを取り扱い、無垢材の構造部はすべて当該個体のオリジナルであることを原則としています。損傷した部材を新しい部材に交換したり、別の損傷個体から部材を“移植(カニバリゼーション)”したりすることは一切行いません。どこに「越えてはならない線(レッドライン)」を引くかの定義は極めて重要です。多くの個体が損傷を抱えており、また多くのリセラーはそれぞれ異なる基準を設定しています。したがって、必ず購入前にギャラリーのポリシーを確認することが不可欠です。このように許容ライン(レッドライン)を明確に定めることが極めて重要です。実際には多くの作品が長い歴史の中で損傷しており、販売者ごとに基準が大きく異なります。そのため、購入前に必ずギャラリーのポリシーを確認することが不可欠です。 当時テーブル作品の天板に用いられたチーク材のベニヤ材にも注意が必要です。 薄い突板は合板に接着されているため、より脆く、過去70年のあいだに交換されてきた例がより多くあります。オークションハウスや著名なギャラリーは、突板天板の交換を「チャンディーガルの現実の一部」として受け入れています。重要なのは交換の内容・方式が証明書に記録されるべきだという点です。しかしながら多くのギャラリーやオークションハウスはそれを怠っています。ここでは必ず透明性を強く求めてください。 クッション、籐(ケーン)、張地、フォーム(ウレタン等)の交換は、必要な標準作業であり、価値に影響しません。一方で金属パーツの再塗装については意見が分かれます。私たちP!Galerieはこの行為を全面的に否定していますが、他の多くのギャラリーはより緩やかな基準を採用しています。専門家であり、P!Galerieのオーナーぺジャ・ハジマノヴィッチは次のように述べています。 「塗膜に宿る豊かさ、深み、そして使用や時間が刻んだ痕跡は、その作品の性格・歴史・価値にとって本質的です。私は、塗り直された作品は無価値だと考えます。」より見栄えのする状態の状態を望む顧客もいるため、多くのギャラリーはそうした要望に従い。塗り直しを行います。 一部の家具は1960年から1985年の間に修理されており、それらの修理の痕跡それ自体が独自のパティナをまとい、作品の歴史の一部となっています。当時の修理が美しく施されている場合それは作品にさらなる豊かさを加えることもあります。それはある特定の時代における作品への敬意を示すものでもあります。全てはオブジェクトそのもの、介入の規模、修理の種類に依存します。ここでも改めて真正性の透明性が不可欠であり強調されます。作品を日常での使用に耐えうる状態へとするために、作品内部にビスが追加されることがあります。これらの介入は作品の安定性を高めるために必要ですが、熟練の職人やプロフェッショナルによって使用性とオリジナリティの両立を明確に取るために、各作品ごとに最適化された補強アプローチが必要不可欠です。 ピエール・ジャンヌレの家具は、その不完全さを通して歴史を語ります。古い亀裂、幾層にも重なる細かな傷、数十年にもわたる人の手に触れることによってすり減ったオリジナルシェラック塗装や酸化。これらはいわば真正性の指紋です。市場に偽物が増える中で、拙い修復によってそうした作品の個性や真正性の証拠が失われていない作品を購入することが重要です。各作品の性格を受け入れ、第一印象では見栄えするかもしれない「意図的に操作された」個体を避けるのが最善です。P!Galerieでは深い傷や穴は控えめに整えますが、それが作品全体の印象を支配していますことがないように細心の注意を行なっています。作品は、その作り手が構想したヴィジョンとして体験されるべきであり、傷もまたその一部です。常に、オリジナルの状態からどこまで介入が行われたかを確認し、このミッドセンチュリーデザインの分野で豊富な経験と実績のあるギャラリーと取引をしてください。 セレクションプロセス 例えばPedja Hadži-Manovićは、P! Galerieのためにすべての作品を個人的に選定し、未修復の家具のみを購入します。インドでは、公的機関由来の請求書やプロヴェナンス文書は偽造が容易であり、信頼できる来歴としての基準を満たしません。したがって各作品の視覚的検分は決定的に重要であり、真の状態を明らかにし、操作の痕跡を暴きます。修復済みの作品は重要な指標を失っていることが多いため、すべての作品は未修復の状態で検分されなければなりません。 P! Galerieは、とりわけ表面とその質に強い焦点を当てています。そのため、重要な情報が消去されてしまう研磨(サンディング)された表面の作品は避けます。また、人気のあるブラック塗装のチャンディーガル作品も避けます。濃色の塗装は操作を隠し得るからです。オークションハウスとは異なり、ギャラリーは自らが販売する作品に対して法的責任を負います。Pedjaは、ギャラリーオーナーは「偏執的(paranoid)」である必要があると強調します。評判や顧客を守るためだけではなく、偽物を販売することは詐欺であり、刑事犯罪だからです。この違いが、真剣なギャラリーと多くのヴィンテージ・リセラーとを分けるものです。 私たちの修復アプローチ 修復には、これまでの通り保存と使用性の間の繊細な均衡が必要です。これらのコレクターズ・ピースは真正性から価値を得るため、修復は最小限で敬意に満ちたものでなければなりません。サンディングは決して行いません。作品固有のキャラクターを破壊し、真正性を証明する痕跡そのものを消し去ってしまうからです。下面などには、小さな穴、小さな亀裂、古い欠け、不規則さ、虫害が見られることがありますが、P! Galerieのようなギャラリーは、それらを真正性のために手を加えず残します。 ジャンヌレと暮らす これらは日常使用のために作られたアンティーク作品です。ただし一点だけ注意があります。籐(ケーン)の座面には多少のケアが必要です。寿命を延ばすためにクッションの使用が推奨されますが、Pedjaは自分自身は使っていないと認めています。 豊かなパティナを持つ木部は驚くほど堅牢です。新たな擦り傷がついても、それは物語の一部になります。無数の傷の中に自然に溶け込みます。少量のポリッシュやステインで、ほとんど見えなくすることもできます。破損部分も美しく直せます。損傷した物がすぐに捨てられてしまう世界において、チャンディーガル作品は破壊と修理の歴史を背負っています。それはこの物語の素晴らしい側面です。 Back